2007年04月10日
シヌノラ研究 total 8383 count

シヌノラの服はワンピースかツーピースか? シヌノラはパンツをはいているか?

Written By: オータム連絡先

 シヌノラのファッションの問題について考えてみます。

シヌノラの服はワンピースかツーピースか? §

 基本的にはツーピースと考えられます。

 着衣のシヌノラの描写で、腰に横線が入っているものは、ここが上着とスカートの分かれ目の線でしょう。

 実際に上下が分かれていることを確認できる描写は「大砂塵馬肉の歌」にて確認できます。

 ただし、これには2つの例外事項があります。

 1つは、服を脱ぐ描写などでワンピースのように見えるケースが多いこと。

 もう1つは、最終話「さらば ガンフロンティ」において明瞭にワンピースとして描かれていることです。

 前者は描き方の問題なので、何とも突っ込む余地がありません。

 しかし、後者は明確にツーピースではないことを確認できます。確認方法としては、着衣状態で腰に横線が見られない、縛り首シーンで棒でまくりあげられた衣服が上から下まで一体のものとして描かれている、という2点があります。

シヌノラの服のタイプの変遷 §

 シヌノラの服の描き方は、かなり曖昧なところがあって、どこからどこまでが差異であるか明確ではありません。

 しかし、少なくとも胸許に着目したとき、以下のタイプがあります。

胸許が深いVタイプ §

 襟の部分からまっすぐ胸の膨らみまでラインが伸びているタイプです。胸の膨らみを上から覗き込めそうです。

 「ガンフロンティアへの出発」等で見られます。比較的初期のファッションといえます。

胸許が小さなVタイプ §

 襟のラインがほぼ首を一周していますが、正面の部分だけ小さくV字型にカットされています。

 前者とはV字に入る部分の角の有無で識別できます。角があるのがこれです。

 「ベアロックの固い肉」などで見られます。比較的後期のファッションといえます。

胸許が水平のタイプ §

 「胸許が小さなVタイプ」と似ていますが、V字カットがなく、ラインが水平です。

 「メガネのバッファロー」等に見られます。

胸許の左右に紐を通すタイプ §

 胸許に、胸の膨らみの下まで続く深い切り欠きがあり、左右に紐を通して布を抑えるタイプです。

 「ワイルド・ウタマロ」にのみ登場します。

 この服だけは特異的であるためか、失う経緯が明確に読み取れます。

 シヌノラは客車内で脱がされ犯されている途中でトチローとハーロックによって車外に救出されます。このとき、脱いだ服を持ち出す描写はなく、その後のコマを見るとシヌノラはシーツのような布で身体を覆っているに過ぎないことが見て取れます。

 つまり、この服は列車と共に運命を共にし、それ以後シヌノラに着られることはなかったと考えられます。

 では、この服はどういう経緯で入手されたものでしょうか?

 「ワイルド・ウタマロ」の1つ手前のエピソードは「紳士タタンダール」です。実は、タタンダールが愛するシヌノラに着せようと思ってわざわざ買ってきた服という可能性もありそうです。

シヌノラはパンツをはいているか? §

 このような疑問が出るのは、「大砂塵馬肉の歌」でベルトを外してスカートを落としただけのシヌノラが、ノーパンで立っている描写があるためでしょう。

 しかし「マゾ タウンの雪」では、「日用品の下着か何か買いに行ったんだろう」というハーロックの台詞もあり、その次のコマには脱いで捨てられたシヌノラの衣服一式の中にはっきりとパンツとブラジャーが描かれています。

 従って、シヌノラは日常的に下着を着用していると考えるのが自然でしょう。

 問題は、なぜ「大砂塵馬肉の歌」でシヌノラは下着を身に着けていないのかです。

 これは前後のストーリー展開を見ることで推測できそうです。

 まず、シヌノラはトチローとハーロックと寝ることで人種を判定する任務を持っていたことに留意しましょう。

 最初のエピソード、「ガンフロンティアへの出発」において、シヌノラはトチローとハーロック旅を始めることに成功します。次の「酒のない町の崩壊」では、2人が自分を襲ってこないことに強い不満を示します。襲ってくれないと仕事にならないからでしょう。そして、その次がこの「大砂塵馬肉の歌」です。しかし、この段階でもシヌノラは2人と寝ることには成功していません。それに成功するのは、その次のエピソードの「イエロークリークに風が吹く」で、自分からはっきりとトチローを誘って以後です。

 ということは、シヌノラがノーパンであった時期とは、トチローとハーロックに襲われねばならないのにそれが達成できていない時期だったといえます。

 とすれば、シヌノラはトチローとハーロックを少しでもその気にさせるために、あえてノーパンで過ごしてみた……という考え方もあり得そうです。

 しかし、ノーパンの必然性は、2人と寝た「イエロークリークに風が吹く」以後消失します。

シヌノラ・ファン

FROM GUN FRONTIER