西部開拓時代とはいつか §
西部開拓時代より
西部開拓時代(せいぶかいたくじだい、American Old West)は、19世紀(特に1860年代に始まり1890年代のフロンティアの消滅まで)における、北アメリカの時代区分の一つ。
作中の時代のヒント §
南北戦争後であることが繰り返し示唆されています。
南北戦争より
南北戦争(なんぼくせんそう、英語: American Civil War, 1861年-1865年)
このことから、少なくとも1865年以降、1890年代のフロンティアの消滅までと考えられます。
更に「マスタウン&イレタウン」にて73年式ウィンチェスターが最新式という台詞があります。
最新式という以上は、1873年以降、それほど大きく離れていない時期と推定されます。
1866年モデルがこれに先立つ旧モデルと紹介されていることから、モデル間の期間は7年程度と認識されていることから、発売後7年程度は最新モデルと認識されるとしてみましょう。
ということは、1873年から7年後の1880年までの範囲がガンフロンティアの作品年代と推定することにしましょう。
同年代のフランス §
フランスでは普仏戦争の敗戦の結果、第二帝政が崩壊してフランス第三共和政となっています。従って、貴族には冷たい時代であると思われます。これは、フランス男爵タタンダールの立場を検討する際に意味を持ちます。
同年代の日本 §
日本では明治時代です。
明治より
明治(めいじ)は、日本の元号の一つ。慶応の後、大正の前。1868年1月25日から1912年7月30日までの期間を指す。
従って、明治時代の日本からアメリカ合衆国への移民は既に始まっていたと考えられます。
しかしながら、1873年~1880年の期間に限れば、政府公認の移住はなく、その後数年の公認移民先はハワイに限られ、アメリカ本土の移住は無かったようです。
日系人より
近代日本人の海外移民は、ジョン万次郎などごく少数の漂流民を除けば、明治元年(1868年)に所謂「元年者」と呼ばれるハワイへの移民153名が、非合法(江戸幕府とイギリス人ブローカーの契約だったため、明治新政府から認められず、パスポート不所持のまま移民)ながら渡航したのが最初である。その後政府公認として、1881年のハワイ国王カラカウアの来日を契機にした1885年のハワイ移民を皮切りに19世紀末以降本格化、第二次世界大戦後暫くの間迄日本政府も積極的に関わって行なわれた。
従って、この年代にアメリカ本土に日本人集落が存在した場合、それは「存在するはずのない」ものであったと言えます。
もし、仮に白人に先立って定住した日本人がアメリカ本土に存在した場合、白人側が不法侵入者として糾弾される可能性もあり、「最初から無かったこと」として彼らを抹殺する必要性があった……という可能性が考えられます。
このように考えると、ガンフロンティアという作品には歴史的な強い整合性が存在すると考えられます。