早名礼子は、たいていの場合、黒い服を着ています。
ただし、登場当初は白いセーラー服を着ています。
銀河鉄道999のメーテルが着る黒服は喪服である、という解釈があることから、早名礼子の黒服も喪服ではないか、という仮説が立てられます。
この仮説は、以下のように解釈すると、元旦那の死を悼んで喪服を貫いている、と解釈できるように見えます。
- 元旦那に脅されている時点では白いセーラー服であるが、元旦那の死後は黒服である
しかし、子細に「大マンションの女主人」を調べると、これが成立しないことが分かります。実は、早名礼子が黒服に着替えるのは、元旦那の首つりが発覚する前です。しかも、時系列的に早名礼子だけ先に元旦那の死を知るチャンスは無いと考えられます。
従って、「元旦那の死を悼んで喪服」という解釈はあり得ません。
可能性はゼロではない §
しかし、早名礼子にとって大切な「他の人物」の死を悼むために喪服を着ているという解釈までは否定できません。たとえば、作中でほとんど言及されない早名礼子の母親や父親の死を悼んでいる、という可能性は何ら否定できません。特に、母親については「母親の面影を求めてやってくる男」が登場するエピソードもある以上、既に亡くなっているという可能性は高そうです。
黒ではない可能性 §
モノクロなので黒ベタとして表現しているだけで、実際には紺等である可能性もあり得ます。しかし、表紙のカラーイラスト(各版の表紙はおおむねネット上で確認できる)を見ても、女はみな裸で服の色は良く分かりません。