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Windows NT/95ネットワーク活用ガイド 正誤表


 1998年5月29日アップデート
 拙著、技術評論社刊「Windows NT/95ネットワーク活用ガイド」の正誤表です。
 下記の情報は、本書の初版に対応します。

モデム等の速度表記について

(CVLさん、ご指摘を感謝します)

解説

 大文字Kと小文字kの違いが、どのような意味があるのか分からない人もいると思うので、特に解説を付ける。我々の日常生活上でも、大きな数字を扱うときにはキロ(キログラムやキロメートルなど)、小さな数字を扱うときにはミリ(ミリグラム、ミリメートルなど)を使うと思う。キロとは基準となる数字の1000倍であることを示しているミリとは、基準となる数字の1/1000であることを示している。キロは小文字のkとして表記することになっている。
 問題がややこしくなるのは、キロと呼ばれる単位の他に、情報の世界では、Kという単位が存在することだ。Kは、通常は「ケイ」と読む。kが1000倍を意味するのと同じように、Kは1024倍を意味する。コンピュータは二進数を扱うため、10のべき乗数よりも、2のべき乗数で表現した方が使いやすいことが多いためだ。(2を10個掛け合わせると1024になる)
 つまり、キロは小文字のk。ケイは大文字のKで表記する。
 さて、モデムの速度を表記するとき、28.8という数字は、28800の1000倍である。だから、正確には、28.8kbpsと記述するのが正しい。
 それに対して、ISDNの64Kbpsの場合、これは、厳密には、64×1024bpsなので、これは、大文字のKを使って、64Kのままで良い。
 この解説を書くにあたり、少しネットサーフィンしてみたが、この違いをきちんと理解せずに表記しているページも多数あった。現実には、この二つは、漠然と同じようなものとして利用されているようだ。しかし、本書は、基本的な情報を解説することを目的としているため、厳密さにこだわってみた。もちろん、誤用するよりも、正しく表記することの方がベターなのは、言うまでもない。

その他の単純な誤記


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作成:川俣 晶
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