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最終更新: Mon Sep 12 15:30:02 2011


スカイログF-15をレビューする

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スカイログF-15とは何か

 スカイログF-15は、ダイヤブロックのロボット系シリーズであるダイヤドロイドシリーズのローコストシリーズの一つです。F-15をモデルにした?戦闘機からロボットに変形します。変形は部品の差し替え無しです。

パッケージ

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 ブリスターケースに入っています。写真は組み立て済みの機体をヒンジでばらして格納していますが、もちろん販売時にはすべてのパーツがバラバラ状態です。厚紙部分は二つ折りで内側に詳細な組み立て説明が入っています。

戦闘機形態

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 戦闘機形態でのプロポーションです。隙もあまりなく、よくまとまっています。これが差し替え無しでロボットに変形するというのは、にわかに信じられない人もいるでしょう。

ロボット形態

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 ロボット形態です。頭の後ろに戦闘機の機首が長く飛び出ている他は、ちゃんと人間に似たバランスのプロポーションになっていると言えます。

勝手にガウォークその1

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 超時空要塞マクロス世代であれば、ここまで来て、中間形態が無いのは納得いか〜ん、と思うかもしれませんので、中間形態が可能かトライしてみました。そのまま足を下に降ろすと腕のバルカン砲に当たるので、バルカン砲を上に回しています。その結果、翼の位置が不自然な位置に来てしまいました。

勝手にガウォークその2

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 足が十分に曲げられないことを納得するなら、翼の位置を保持したまま、このような形態を取らせることもできます。

帽子の上下問題

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 コクピットの後ろ上部にあたるパーツは、ロボット時に帽子のつばのような位置に来るパーツです。ところが、このパーツを説明図通りに取り付けると、戦闘機形態時に、機体本体にあたって、機首を水平にまで曲げられません。

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 これに対処するには、帽子のつばを上下逆に取り付けると回避できます。しかし、これとは別に、ロボット時に機首を90度曲げられないという問題があり、こちらの方が、パーツの上下を入れ替える程度の簡単な対応策は見あたりません。

評価

 予想以上に良くできている、というのが正直な感想です。ブロック玩具であるということを割り引かなくても、このギミック、プロポーションなら、変形ロボット玩具に対して、競争力があるでしょう。

 驚くべきことは、これだけのギミックとプロポーションを実現していながら、この製品の専用パーツは、おそらく主翼と、胴体下部の半円形パーツ程度だろうと思われることです。可動ヒンジなどのパーツは、汎用品です。実際に、ダイヤブロックの特殊パーツセットにも入ってました。当然のことながら、専用パーツの塊で設計するなら、どんなギミックだろうとプロポーションだろうと思いのままです。ですが、そうではなく、汎用品中心で構成されているところが、この製品の奥深いとことだと言えます。

 実際に、汎用パーツが多いということは、違う形状を組んでみれば、すぐに実感できます。たとえば、私が作ったVTOL飛行機は、このセットのパーツだけを使い (パーツをかなり余らせながら) 完成させたものです。色が似ているので印象が似通っているかも知れませんが形状はまったく別物です。

 これを見た結論としては、もはやダイヤブロックはレゴに劣って当たり前、と決めつける時代は終わっているということです。


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作成:川俣 晶
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