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購入製品レビュー MP-F20


最終更新: Mon Sep 12 15:30:07 2011


 ここは、MP3プレイヤー MP-F20に関する感想を記したページです。


どのような製品か

 Saehan Information Systemsが販売する携帯型のMP3プレイヤー。2000年2月3日に新宿さくらやにて購入。販売価格は約1万5千円。

音質に関する評価

 最高ではないにせよ、1万5千円のデバイスの出す音としては、良い部類に入ると言って良いのではないか? 標準付属のステレオイヤホンも、わりとまともなものが付属しているのが気に入った。安い携帯CDプレイヤーなどを買うと、とても使い物にならないのが付属していることが多いからだ。ただし、手持ちの最上のステレオイヤホンを付けると明らかに低音が圧倒的に良く出るので、付属品ではなく、そちらを接続して使おうと思う。どうも、本体に付属する低音ブースト機能は、標準付属のステレオイヤホンの欠陥を補うためのようにも思える。

 客観的に見て、同程度の価格帯の携帯用CDプレイヤーには音質的に劣ると言って良いと思う。安物の携帯用カセットテーププレイヤーと平均的なテープの組み合わせよりは良いような気がする。もっとも、こういう評価は相対的なものでしかない。携帯用CDプレイヤーでも、ろくでもないものが存在する。

使い勝手に関する評価

 パソコンとのリンクは、デスクトップマシンのWin98SEでトライして敗退した。製品の不良かと疑ったが、Win95のノートパソコンでは接続に成功した。リンクは、パラレルポートに接続する専用ケーブルと、転送専用ソフトの組み合わせで行う。パラレルポートはECPモードがないと使えないようだ。

 転送ソフトの使い勝手は、可もなく、不可もなく、といったところだろう。MP3ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、あとはメディアのフォーマットを除けば、他に特にやることもない。

 一度転送してしまったあとの使い勝手は最高によい。何しろ、小さくて軽い。シャツの胸ポケットに収まり、重さをほどんと感じない。重さはバッテリー込みで70g。バッテリーは単3が1本。これなら、どこでも調達できるし、1本なら軽い。しかも、振っても音飛びしない。中身をロストしても、パソコンから再転送すれば良いので楽なものだ。

 スマートメディアスロットがあるので、C-2500Lから外したメディアを入れてみたら、あっさり使えた。現在は、32MBのメディアしか使えないようだが、まあこの程度でもけっこう使える。

 本体32MB+拡張32MBという容量は、限界まで収録したCDを丸ごと入れるにはやや足りない。しかし、容易に内容を編集できることと、この軽さを考えれば、取るに足らない問題と言えるだろう。もちろん、もっと容量が大きければ、それはそれで良い。


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作成:川俣 晶
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