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時限流作例 BANDAI 1/144 FG RX-78-2 ガンダム

 版権ものですので写真はありません。あしからず。


最終更新: Mon Sep 12 15:30:10 2011


制作の経緯

 これは時限流の最初の作例となりますが,実際には作成しながら時限流を完成させたようなもので,そういう意味ではこの作例の制作過程を体系化したものが時限流と言うこともできます。

 直接の要因は,2001年1月25日売りのモデルグラフィクス誌で,マシーネンクリーガーの横山氏が「筆塗りは楽しい。エアブラシでは仕上がりが機械的でつまらない」と書いているのを見たことによります。これより前から,時限流の基礎となる研究は続けていましたので,この記事が時限流を生んだと言うわけではありません。しかし,筆塗りをやりたいと思っていた私にとって,最後に必要だった自信を与えてくれたことは間違いありません。ともかく,この記事を見て,私は急に模型を筆塗りしたくなりました。そこで部屋を見回すと手近な場所に,素組したまま放置してあったFG(ファーストグレード)のガンダムがあったではありませんか。たった260円で買ったプラモですから,失敗してもまったく惜しくありません。しかも,色プラではないので,下地は1色。まるで「私を塗って〜〜」と自己主張しているようでした。そして,ペタペタと塗り始めた結果がこれです。

制作のポイント

 実戦をくぐりぬけたガンダムという感じで,かなり荒々しく仕上げました。ガンダムらしさを出すために,ガンダムトリコロールは守っています。しかし色は退色した感じで白っぽく。また,同じ色でも,本体とシールドでは別素材らしく別の雰囲気にまとめる,といった工夫もしています。あとは,立体感を強調するため,面によって影っぽく色を塗り重ねたりもしています。デカールには,Hasegawa 1/72 F-104J/CF-104から借用したものを貼って,けっこう格好良くなりました。公式設定からはほど遠いものですが,格好良くて自分が満足できれば良いのです。

結果

 予想外に良いものが出来てしまった,という感じです。はっきり言って,はるかに高価なガンプラをエアブラシで均一に塗った作例よりも,重量感があります。これを完成させてから,模型雑誌のガンプラの作例が,異様につまらなく感じられるようになりました。

 作ってみた結果,時限流としてガンプラはお勧めかどうか,という点に関しては結論的に,お勧めではありません。ガンプラに限らず,版権物は,せっかく作っても写真をInternetで公開できません。たとえ見る人が誰もいなくても,公開できるということは,模型づくりのモチベーションになるので,これは重要です。


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作成:川俣 晶
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