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時限流作例 TAMIYA 1/24 PORSCHE 911GT3

Porsche 911GT3 Picture 1


最終更新: Mon Sep 12 15:30:10 2011


制作の経緯

 時限流は,もともと戦車や戦闘機のような汚れやすいものを扱うことを大きく意識していたのですが,ある日,模型店に戦車よりも戦闘機よりも大量に積まれた自動車模型の山を見て,「自動車作ったらどうなるんだろう?」と思いました。そこで,さっそく,キットを1個買い込んでみたわけです。組みやすいキットを買うという原則から,田宮の新しい製品なら間違いないだろうと思って,PORSCHE 911GT3を選択。本当はもっと小スケールの方が趣旨に合うのですが,これより小さいスケールだと,ほとんど選択の余地が無くなってしまうので,それはパスしました。

制作のポイント

 車なら,ある程度「塗らない」という選択もありだろうと考えました。もともとテカテカの代物ですから,プラ的な質感が実感を損なうとは言い難いからです。そこで,車内と床下は塗らないという方針で行こうかと思いましたが,一部の床下パーツが車体色で整形されていたので,それはできず。床下はタイヤブラックで塗りました。タイヤブラックは,純粋な黒よりも,ちょっと白っぽくて,この手の塗装には最適だと思います。

 車体は,黒,黒鉄色,銀,メタリックレッドの順番に4回塗っています。かなりゴージャスで,1回塗りではこの質感は出ません。均一でテカテカのが好きな人は納得しがたいでしょうが,私はこっちも渋くて悪くないと思っています。

結果

 田宮の最新製品なら間違いないという判断は間違いでした。このキットは他のキットのバリエーションとして作られたもののようで,他キット+追加パーツという構成になっています。ですが,車高を低くした分だけ,無理が生じていて,車輪をはめこむと,車輪の一部がパーツ当たり,前から見ると車輪がややハの字になってしまっています。

 あとは,クリアパーツを接着するために,塗料のクリアを流しましたが,その際塗料が溶けてオレンジの場所に車体色の赤が流れ込んでいる箇所があります。これは失敗です。

 時限流として見るなら,「車体のテカテカ感」にこだわりがなければ,自動車も十分に製作可能という結論となりました。


Porsche 911GT3 Picture 2 Porsche 911GT3 Picture 3 Porsche 911GT3 Picture 4

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作成:川俣 晶
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