2007年04月08日
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謎を読み解く起点・典型的な男性向け誘い受キャラクターとしてのシヌノラ

Written By: オータム連絡先

 以下の文章は、男性向け誘い受Wikiのガンフロンティアの項よりの引用です。

 これを読む前に、男性向け誘い受の用語の定義魅力典型的特徴を先に読んでおくとより分かりやすいでしょう。

 なお、これから始める考察の中には、以下の記述に反する内容が含まれる可能性があることをお断りしておきます。

男性向け誘い受キャラクター「シヌノラ」 §

 シヌノラは、白人のセクシーな美女です。

 彼女は、毎回何らかの形で性行為の対象となります。

 行為としては、作品のストーリーが進行するに従い、フェラチオの割合が特に増えていきます。

 しかし、主人公であるトチロー、ハーロックと交わる描写はあまり多くなく、ほとんどは組織の格上の相手に性行為を強要されるか、あるいはレイプとなります。

 それにも関わらず、シヌノラはそのような状況を拒絶する態度を示しません。この点は、シヌノラの心情は理解できないという否定的な評価につながる場合があります。しかし、これはシヌノラが男性向け誘い受キャラクターであると理解するとすっきりと解釈できます。

 つまり、以下のように解釈するわけです。

本質的にシヌノラは特定個人ではない「男」という生き物一般を愛好しており、不特定の様々な男達と関係を持つことを内心では期待している。しかし、知性の高いシヌノラは、そのような本音をあからさまに口にしても益が無いことはよく理解している。そこで、「女は犯せ」という掟のある西部へ「任務のため」という名目を立てて出向いた。そこでは、不可抗力として「犯される」という事件が日常的に発生するが、シヌノラはそれを拒まなかった。

 このような解釈は別の謎もいろいろと明快に解釈可能にしてくれます。

 それらは、以下の「作品に見る典型的特徴」でいくつか取り上げたいと思います。

作品に見る典型的特徴 §

 男性向け誘い受の典型的特徴として示したいくつかの項目が当てはまるか検討してみましょう。

典型的特徴/01.謙虚さを持つ §

 シヌノラは、自分が優位にある場合でも、女王風に、あるいは女房風を吹かせながらあれこれ男に指図するという描写がほとんど見られないキャラクターです。シヌノラの強い態度は、せいぜい「もうさせてあげない」とトチローとハーロックに宣言するぐらいのレベルでしかありません。もちろん、それは男と女の言葉のじゃれ合いの域を超えるものではありません。

典型的特徴/02.男に対して優しい §

 シヌノラが誘拐された際に、彼女は「やさしい女だから殺されることはない」と言われるシーンがあります(「紳士タタンダール」)。これは、ある意味で本作品最大の謎だったものです。そもそも意味が分からないという意味で、謎だったのです。

 しかし、上記のようにシヌノラが男性向け誘い受キャラクターだと解釈するなら、これは明快に解釈可能になります。シヌノラにとって、男という生き物は全て好感を感じる存在です。誘拐レイプ犯であろうとも、男であることに代わりはありません。

 また、人種差別思想の激しい時代の白人女性であるシヌノラが、どうして「黄色い肌の醜い猿」に過ぎないトチローや、同じ種族の血を引くハーロックと平然と愛欲行為を行うことができるのか、という疑問も解消できます。彼らは「男」だったからです。

 最後に、誘拐されたシヌノラを助けにトチローとハーロックが乗り込んだとき、シヌノラは犯されつつ「見ないで」と言います(「ベアロックの固い肉」)。これは分かりにくい台詞です。シヌノラの裸など見慣れた二人に、なぜ「見ないで」と言わねばならないのか。それは、シヌノラが喜んで誘拐犯を迎え入れているという事実を見られたくなかったから……という解釈も(それが適切かは別として)、可能になります。

典型的特徴/03.演技力に優れる §

 シヌノラは、自分の正体を隠すために演技をしています。しかし、組織の者と会って報告したり、様々な事件が起こったり、トチローらに自ら情報を聞き出そうとして、徐々に正体は判明していきます。

 しかし、登場時点での演技は完璧だったと言えます。第1回「ガンフロンティアへの出発(たびだち)」において、シヌノラは「質屋に入って金を借りられないと銃で脅すような無法者」をヒモとして持つ情婦として存在として登場します。この時点で、トチローとハーロックは完全にこの自称された立場を信用しています。けして、何か裏がある……、という疑いを持たせてはいません。そのために、何のためらいもなく、トチローとハーロックを狙わないということと引き替えに、市長の護衛2名と連れ込み宿に入って見せます。

 実際、第1回におけるシヌノラの行動や主張は、完璧と言えます。しかし、よく考えてみると、シヌノラの主張がどこまで正しいかは慎重に見る必要があります。たとえば、最初にハーロックに射殺された無法者は、本当にシヌノラのヒモだったのか。もちろん、本当にヒモであることはあり得ません。シヌノラの任務は、ヒモに貢ぐことではなく、トチロー達を調べることなのですから。では、あの無法者は、シヌノラがスムーズにトチロー達に接近できるように組織の誰かが演技していた存在なのでしょうか? とすれば、ハーロックに射殺されてしまったことは痛ましい事故ということになります。ですが、シヌノラには何ら悲しんでいる様子は見えません。とすれば、あの男は、たまたま都合良いタイミングで殺されてしまったために、シヌノラが「ヒモ」に仕立て上げたものに過ぎなかった……という可能性も考えられます。もはや喋らない死体を咄嗟に活用してトチロー達に接近するというのは、なかなかの知性です。

典型的特徴/04.間接的に男を操縦する §

 シヌノラは街に入ると姿を消し、組織の人間と接触して報告を行います。その際、必ずシヌノラは組織の人間に抱かれます。組織の規律は鉄のように固いのだ、とされ、シヌノラの反問は許されず、強制的に犯されます。

 しかし、この描写はよく考えると筋が通りません。いくら「女は犯せ」が西部の掟だからと言って、出会った女は全て犯すとは考えられません。街には多数の女達が居ますが、「見たら犯す」というルールがまかり通っているようには見えません。また、いくらシヌノラが美女だからといって、男達の好みが全てシヌノラと合致する訳でもないでしょう。

 それにも関わらず、必ず彼らがシヌノラを犯しているということは、シヌノラ側が彼らがそのような行動に進むように間接的に誘いかけているのではないか……と考えることができます。

 たとえば「イエロークリークの風が吹く」で、シヌノラは組織の男に報告を行っていますが、最初に登場したコマでは男は真剣に報告を聞いています。しかし、シヌノラが報告に含めた言葉の意味を確かめるために「民族的特徴とは何か?」と質問をすると、ちょっと笑って居るかのような表情のシヌノラは「……」と答えません。男は、次のコマで「脱げ」とシヌノラに命じます。この一連の流れでは、最初のコマでは少なくとも即座に犯す気の無かった男が、僅か2コマ先では犯す意欲を剥き出しにしています。この変化をもたらしたのは、もちろんシヌノラです。民族的特徴という言葉を出しつつそれを説明しないことによって、それが性的なものであることを示唆しています。男は、シヌノラがトチローとハーロックとやったのだと思うと、自分もシヌノラとすぐにやりたくなったのでしょう。

 このような展開は、まさに間接的に男を操縦すると言うことに他なりません。

典型的特徴/05.男性を立てる §

 たとえば、「ガミマタ賛歌」において、シヌノラは組織の女性、カテリーナによって媚薬を塗られて護衛の男2名に犯されるという屈辱*1を味わいます。その後、銃を持ってトチローとハーロックのピンチに駆けつけたシヌノラは、護衛の2名を射殺します。そのまま、シヌノラはカテリーナも殺すことができたと言えます。

 しかし、実際にそれを行うのはトチローです。カテリーナを殺すだけの必然性をシヌノラも持っていたはずですが、その立場はトチローに譲っていると言えます。これは、男性を立てていると見ることができるでしょう。

典型的特徴/06.知性が高い §

 たとえば「荒野のサムライサーベル」で、5連発の銃で6人殺したという新聞記事はおかしいと疑う等、シヌノラは知性の鋭さを見せる場合があります。

 しかし、見せすぎてはいません。

典型的特徴/07.高嶺の花 §

 生物学者というのは、本来なら高嶺の花と呼ぶに相応しい肩書きでしょう。 任務で「女は犯せ」の西部に来ていなければ、そう簡単に裸を見ることもできない存在ではないでしょうか。

典型的特徴/08.モラルを大切にしつつ裏切る §

 この特徴に考えるのは難題です。なぜなら、ガンフロンティアにおける西部とは、「男は殺せ、女は犯せ」が掟となる世界であり、既にモラルが崩壊していると考えられるからです。

 しかし、個人的に遵守するモラルという意味であれば、明らかにシヌノラはそれを持った存在です。たとえば、シヌノラは、トチローとハーロックを例外として、自分に男を求める欲望が存在することを言葉に出して示しません。性行為の要求は常に男の側から発せされます。また、どうしても性行為を避けることができない理由付け(組織の規律、任務、銃による強制など)が常に存在します。

 シヌノラは、このようなモラルを守り続けるという抑圧を持つことによって、自分の価値を高めると同時に、いざ性行為に突入した場合の開放感を高めていると見ることができるかもしれません。

典型的特徴/09.マゾヒスト気質 §

 強制的な性行為を要求される状況が繰り返し発生しつつも、それに対して強い拒絶の感情が一切見られません。それどころか、快感を感じていると見られる描写すら見られることがあります。これは、マゾヒスト気質の持ち主と見て良いでしょう。

典型的特徴/10.貞操に対する割り切り §

 貞操の価値が著しく下落した「女は犯せ」の西部であっても、やはり貞操には価値があり、女性達はそれを意識します。レイプされたくない、というのが女性の一般的な感覚でしょう。実際、「酒のない街の崩壊」で、駅馬車強盗に襲われた娘は、金は全て渡すから犯さないでくれと懇願しています。

 それと比較して、シヌノラの割り切りは際だっています。たとえば、「大砂塵馬肉の歌」でムリグソンに襲われたシヌノラは、一切の抵抗を行うことはなく犯されます。

 実は、ガンフロンティアに限定して生じる特異な状況がここにあります。「酒のない街の崩壊」の娘は、犯された上で殺されます。しかし、シヌノラは殺されません。男の要求を受け入れる割り切りを持つということは、ガンフロンティアの西部においては、生き延びるための手段としての機能性が発揮されることがあるということです。

典型的特徴/11.愛を貫く強さ §

 シヌノラは、ストーリーが進行するに従い、まるでハーロックの女のような立場へと変化していきます。しかし、最終的に海の向こうに旅立つトチローの子を宿します。これは、普通なら考えられないような大胆な行動と言えます。なぜなら、トチローの子を産むということは、「黄色い肌の劣等人種」とのハーフという差別されるべき子供を世に送り出すことを意味するからです。その子供も、それを産んだ母親も、厳しい差別に晒されることは当然予想されます。

 それにも関わらず、あえてその厳しい道を進むということを、シヌノラは自分で決めたわけです。これは並はずれて強い決意と意志と言うことができます。まさに愛を貫く強さです。

 さて、シヌノラが深く愛していたのはトチローでしょうか、それともハーロックでしょうか。これは再検討する価値があるテーマかもしれません。なぜなら、シヌノラが男性向け誘い受キャラクターだとすると、肉体関係を持つ相手と、真に深く愛する男性が必ずしも一致しないことになるからです。

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