重大な事実を見落としていました。
シヌノラは2人以上の男を同時に相手にする複数同時プレイを愛好する(あくまで同時である、順番ではダメ)という解釈は状況から推測したものであり、たまたまそう読めるだけという可能性もありました。しかし、「ベアロックの固い肉」に決定的な証拠がありました。しかも、「シヌノラがやっていない箇所」にです。
「ベアロックの固い肉」の問題とは何か §
シヌノラの台詞を書き出します。
「あら 私は一緒でも いいのよ サンドウィッチ の経験もある んだから」
しかし、既に3巻であり終盤です。あらためて自己紹介のような話をするのは不自然です。これが序盤なら不自然ではない台詞であり、既に語られているし、実際の行為も既に目撃されています。
つまり、トチローとハーロックは既にその情報を知っていたと考えられます。それをあえて再度言うことは奇異です。
トチローのうろたえぶりはどうか §
「ハテな~~ オレたちの タシナミが モノ足りなくて どっか行っちゃっ たかな~~」
ここでタシナミとは1人ずつプレイすることであり、2人同時ではないことを意味します。
ここから分かること §
- トチローとハーロックは順次プレイを行っても同時プレイを行わない
- トチローは、順次プレイがシヌノラにとって物足りないと考えている
- トチローとハーロックがシヌノラをよく理解している終盤である
従って、以下の点が容易に推測できます。
- シヌノラは3Pプレイの経験があると話しているのではなく、その話から間接的に3Pプレイを望んでいると告げている
- トチローとハーロックは、意図を理解した上で、断っている
従って、シヌノラはベアロックに拉致されていますが、最初にトチローが思い至るのは自分が「断った」ことに対する後ろめたさです。
従って §
- シヌノラは複数同時プレイが好きである
- 順次プレイで1人ずつではダメである
- 代用になるのは硬い男だけである
- トチローとハーロックは堅さゆえにシヌノラを満足させている
- 硬いトチローとハーロックとの同時プレイが最高であるとシヌノラは考えていて、要求するが満たされない
更に言えば §
実は、このエピソードでシヌノラはリトルビッグペニスに服従して自由意志でついて行こうとします。その理由は、リトルビッグペニス自身が堅さを極めようという男であり、日本人集団を知っていたからでしょう。つまり、漠然と同族を追いかけているトチローとハーロックと違って、リトルビッグペニスは具体的に日本人との勝負を意図していた人物です。「硬い男達の集落」では、複数でプレイすることに同意する男もいるかもしれません。その点で、シヌノラは好意的にリトルビッグペニスを受け入れることができます。
しかし、それは可能性として実現することはなく、トチローの刀によって消えたとも言えます。