プレイコミックを入手することで、雑誌の性格から要求された内容が推定できるようになった結果、ガンフロンティアのエロ要素は雑誌の性格が要求したものであり、松本零士自身が望んだものではないと思えるようになってきました。
では松本零士が望んだ本来のガンフロンティアとは何か。
おそらく後日描かれている【 大草原の小さな四畳半】【ガンフロンティア外伝 西部長屋人別帖】が、本来松本零士が望んだガンフロンティアに近いのではないかと推定しました。
そこから分かることは以下の通りです。
- トチローは登場するが、ハーロックは登場しない
- シラヌノ相当のエロ美女キャラがいても脇役である。トチローとはセックスしない
- ヒロインは、ネイティブアメリカンの美少女か存在しない
- エロ要素は存在するが、量的にはそれほど多くない
つまり、以下はプレイコミック編集部の要求ではなかったかと推定できます。
- レギュラーの美男の登場
- レギュラーの美女の登場
- 毎回セックスシーンを入れる
- 主人公にもセックス機会がある
実はこのように考えるといくつかの謎が解けます。
- なぜ本来ドイツ人であるはずのハーロックが日本人として登場するのか
- なぜシヌノラはキャラクターとして破綻しているのか
- なぜいつもシヌノラはハーロックとセックスしているのか
逆に考えると実はエロくないと評判が悪いアニメ版ガンフロンティアは、本来の松本零士が望んだガンフロンティアに近いと言えるかも知れません。アニメ版ガンフロンティアは、ハーロック、シヌノラはそれほど目立った活躍をせず、主にトチローが妹を助ける話として進行します。それはそれとして、松本零士が本来望んだガンフロンティアに忠実なのではないかという推定もできます。
それはそれとして §
それはそれとして、実際に成立してしまったガンフロンティアというエロく破綻した異様なノリの作品には魅力があり、それを愛好する者達も多くいます。
だから、これはこれ、あれはあれなのでしょう。
アニメ版ガンフロンティアが筋として間違っていないとしても、間違ったガンフロンティアを望む人たちもいるわけです。だから筋としてはハーロックに対してセックスをさせないシヌノラの方が正しいとしても、セックスをさせてしまうシヌノラの方を愛好する趣味は存在します。このサイトは前者への視線も持ちつつ、後者の方を支持します。