
プレイコミック1972年11月11日号ガンフロンティア初回掲載をついに見ることができた。
感激である。
結論から言えば、いくつかの謎は解けたが、別の謎が浮上した。
まとめると、現在入手できる単行本の【ガンフロンティアへの出発】と比較して以下のような内容であった。
- 内容的に現在入手できる単行本の【ガンフロンティアへの出発】と全くと言って良いほど内容は同じである。単行本で足されたページなどは存在しない。描き直されたページもない模様
- 扉は異なっている。イラスト、英字ロゴは同じである。ただしサイズや位置はことなっている。プレイコミック版には例によってサブタイトルはない。その代わりカタカナで【ガン フロンティア】(区切りの空白あり)と書かれている。他、作者名がある等の細かい話は横に置く
- 【裸にもてれたな】の台詞が違う。これは別途詳細に説明する
- 欄外の表記も差も横に置く。ただし、最後のページに【第一部・完】の文字がある
- 次回掲載は【沢本栄二郎・乾いた夕暮れ】であって、ガンフロンティアではない
- 表紙の表記は【ガン フロンティア】(区切りの空白あり)である。
- 表紙には、ガンフロンティアは【※ゲスト・コミック】と書かれている
以上のことから、以下のような推定が成り立つ。
- 雑誌本体としては単発コミック(ゲストコミック)扱いである
- ただし、【第一部・完】の文字があることから、単発コミックとしての不定期連載を意図していたと考えられる
- 作品タイトルは【ガンフロンティア】か【ガン フロンティア】かでまだ揺れていたと思われる
- 第一部のような【部】を使った表記は第四部まで存在することを確認している。そのあとは、VOL.Xに移行していく。従って、少なくとも第4話あたりまでは想定通りの触れ行き連載と考えて良いだろう
- そのあとは、ページ数を削減して掲載頻度を高めたのではないか
第一部掲載から第二部掲載まで時間があったことを考えると、多数の設定の小修正が入ったことは予想される。
少なくとも第一部のシヌノラは銃が上手いガンマンであり、【男だと思って、でも時々は女になってあげる】という男性的な性格である。この性格付けは第二部に至る前に修正された可能性がある。
逆に以下の解釈は否定された。
- ガンフロンティア第1話は独立した単発の書き下ろし作品であり、連載とは独立している
- ガンフロンティア第1話は雑誌掲載から大幅な修正が入っている