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なぜ今、大人がブロック玩具なのか?


最終更新: Mon Sep 12 15:30:02 2011


発端

 さるオフライン宴会に出席するため、私こと川俣は、新宿に居たのでした。丁度、新宿の郵便局に用事があったのですが、こちらがスムーズに処理できたため、宴会まで時間ができました。そこで、鉄道模型を見にふらっとヨドバシのゲーム売り場の地下に立ち寄ったのでした。鉄道模型製品を見たあとで、何か他に面白いものは無いかと思って見回したところ。ブリスターケースに入ったダイヤブロックを発見したのです。子供の頃には散々遊んだ玩具ですから、ちょっと懐かしさを感じました。ところが、戦闘機がロボットに変形するという、昔のダイヤブロックでは考えられない高度な機能を持っているとパッケージに書いてあるではありませんか。その瞬間に私の脳裏に浮かんだことは一つ。

 これは宴会に持っていけばウケる!

 値段はたったの610円だし、パーツの数も少なそう。その場で作って、あのダイヤブロックが今はこんなになってるんだぞ、と見せびらかすのも苦ではない、と判断したわけです。

 どうせウケを狙うなら、ということで、一緒に売っていたレゴの安いアイテムも1個一緒にして、即刻購入したわけです。これが、スカイログF-15と、ROCK SLYZERです。

 ところが、このダイヤブロックは想像以上に凄い奴だった……、というわけです。

前兆

 実は、ずっと昔、大人も楽しむレゴというテレビの報道を見た記憶があります。大人が芸術的な作品をレゴで作っているというものです。そのことが頭にあったので、レゴは大人の芸術的な作品作りの耐えられるのではないか、という気持ちが心のどこかに残っていました。ですから、そのうちにレゴで何かをやってみたいと言うのは、嘘でもなんでもなく、確かに心にあったものです。ちなみに、仕事場の奥には、なぜかレゴの赤いバケツが2個ほど眠っていたりします。

 とはいえ、ダイヤブロックでやれるか?と言われると懐疑的だった、というより、そのような可能性を真面目に考えたことはなかったというのが正直なところです。

子供の頃は……

 私の子供の頃の遊びの中心はブロック系玩具であったと言っても良いと思います。最初はダイヤブロック、それから徐々にロゴが入ってきた感じです。子供に対する誘惑は多いのですが、欲しいものをすべて買ってもらえるという状況にほど遠いわけで、苦心の末にたどり着いた結論は、ブロックを使って欲しいものを作る、という方策でした。もちろん、ブロックで自作したところで、他の玩具の完全な代用品が作れるわけではありませんが、無いよりはマシという感じでした。

 ただ問題はギミックです。動きの実現に関しては、ブロック系の玩具は不得意領域にあると言って良いと思います。ダイヤブロックではモーターが入って走行する汽車や戦車の土台部品の上に部品を載せるぐらいしかできませんでした。レゴは、ライトを仕込んだパーツや、モーターと歯車の組み合わせで動く作品を作れる仕組みもあり、先進的でしたが、それでも、専用の玩具(合体変形する超合金など)に勝てるレベルとは言えません。それでもチャレンジしました。本当はレゴでチャレンジできれば良かったのですが、なにせレゴは高価で、充分な数のパーツを確保するにはほど遠い状況でした。そのため、本来動かないはずのダイヤブロックで動きを取り入れるための工夫なども発展させたりしました。そういう意味で、レゴの素晴らしさは認めつつも、ダイヤブロックで限界を超える工夫を繰り返してきた経緯から、ダイヤブロックにも愛着があります。(もっともダイヤブロックなら充分なパーツを確保できたかというとそうでもなく、色の活用は最初から諦めていました。つまり、色はでたらめでも形が再現できればよし、という考え方だったのです)

 とはいえ、それらは子供の頃の話で、中学生になるとブロック玩具には縁遠くなり、高校生ぐらいには触れることも皆無であったと記憶します。

今のブロックはどうなのよ

 正直なところ、ブロック系玩具が私の主要な趣味になることは無いと思います。しかし、レゴはもともと大人の視点に耐える芸術性を持っていると言えるし、ダイヤブロックも、大人の視点から見た論評に耐えうるレベルに進化していると感じます。ですから、時にはブロックに目を向けるのもいいかな、と感じたわけです。これが、Autumn Block Factoryというコーナーを設けた理由でもあります。


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作成:川俣 晶
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