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2009年04月23日
早名礼子研究total 5997 count

「強制と支配」を行わない出戻始を、なぜ早名礼子は選ぶのか

Written By: オータム連絡先

 早名礼子の男性遍歴で書いた通り、早名礼子と過去の男達との関係は基本的に「強制と支配」「服従と奉仕」という軸に沿って存在したと考えられます。

 ここで問題となるのは、「強制と支配」を行わない出戻始を、なぜ早名礼子は新しい相手として選んだのか、という謎です。

「強制と支配」の本質とは何か §

 「強制と支配」とは、早名礼子から見て、自らの望みや選択は一切取り上げられることなく、相手の望み通りに物事が進むことを意味します。

 つまり、男から見た「強制と支配」とは「支配すること」にあるかもしれませんが、早名礼子から見た「強制と支配」とは「早名礼子が相手の男を思い通りにできないこと」にあります。この状況は「相手の男が要求する行為を拒絶できない」という状況を必然的に引き起こし、支配を受け入れることになります。

 このように考えると、「強制と支配」という問題の本質は「早名礼子の力では絶対に変化させることができない絶対的な男」を早名礼子が求める欲求にあると考えられます。よりこれを一般化すれば、「何者の力でも絶対に変化させることができない絶対的な男」を理想型として求めていた、とも考えられます。

出戻始の絶対性 §

 「何者の力でも絶対に変化させることができない絶対的な男」という概念は、早名礼子が男を選択する基準としてよく機能してくれます。

  • 初体験の相手→眠らせなければ身体も奪えないチキン野郎つまり早名礼子が起きているというだけで「変化してしまう」ぐらい絶対性のない男
  • 初恋の相手→「絶対的な男」というイメージを身にまとっていたとしても、それは金儲けの手段としてのフェイクであり、実際には外的な要因でコロコロと変っていたと思われる
  • SMマニアの男→既に考察した通り、元旦那の脅しに屈して変化してしまったと考えられる
  • 元旦那→最終局面では、爆弾で脅すと、脅しに屈して卑屈に変化してしまった
  • 出戻始→早名礼子が一方的に奉仕する関係は成立するにも関わらず、早名礼子の肉体を出戻始の就職に使う行為は全て否定される。受け入れるものと受け入れないものの基準は、どれほど人生が厳しい状況にあっても絶対的に変化しない。出戻始は彼自身の人生の常に絶対的な支配者であり続ける

まとめ §

  • 出戻始は、早名玲子の肉体を自分の仕事のために断固として一切使用しないことを通して、早名玲子によって操作可能な対象であることを完全に拒絶する。従って、早名玲子にとっての出戻始は一方的に服従、奉仕する対象にしかなり得ない。当然、出戻始との関係において早名玲子の肉体は一切性的な道具としての意味を持たない
  • 早名玲子が元旦那との関係を、自分の人生を捨てる覚悟で精算しようとしたとき、出現したのが出戻始である。彼はぶちのめされても、逆境に立たされようとも自分の意志を貫徹する本物の男であり、早名玲子が望む最も究極的かつ理想的な男であった。つまり、何があろうとも服従と奉仕を貫徹することができる男であった

 もっと簡潔にまとめれば、「本当の男とは女を支配する男ではなく、女に支配されない男である」と早名玲子が気付いたから、と要約できるかもしれません。

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