2007年04月10日
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亡命貴族と異民族研究に深い関わりはあるか?

Written By: オータム連絡先

 「若いシヌノラは本当に生物学者なのか?」にて、「組織の生物学者」とは「異民族の判定と情報収集を行う専門家」という仮説を立てました。

 また、「シヌノラの過去のプライベートを知る唯一の男・タタンダールの正体を考察する」「タタンダールとシヌノラの関係・驚愕の父娘近親相姦説の根拠は何か?」において、シヌノラはフランスからの亡命貴族第4世代であるという仮説を立てました。

 実は、この2つは深い関連を持つのではないかと思いついたのです。

亡命貴族と植民地経営 §

 王政復古により、亡命貴族がフランスに戻った時に、彼らが行わねばならないことは領地の統治です。

 しかし、単にフランス本国の領地だけが対象ではないでしょう。フランスの持つ多くの植民地も、彼らが統治しなければならない対象として認識されるべきでしょう。

 もちろん、過去においてフランス貴族達は植民地を統治してきたと考えるべきでしょう。

 そして、植民地の多くには異なる文化を持った異なる人種が住んでいます。

 つまり、フランス貴族とは、職務を遂行するために異民族研究が不可欠である者達と見ることが出来ます。

 そのことから、以下のことを推測できます。

  • 亡命貴族は、亡命前の統治を通して得た異民族に関するデータやノウハウを持つ
  • 亡命貴族は、権力が復活した際に植民地を統治するために、異民族に関する情報を必要とする

組織から見た亡命貴族の価値 §

 アメリカは植民地を持たない国家であるため(フィリピンの植民地化は作品の想定年代よりも後になる)、領土内に存在しない異民族に関するデータやノウハウはあまり揃っていないと考えられます。

 しかし、そのようなデータやノウハウは様々な活動に際して必要とされたことも間違いないでしょう。

 そこで、それを持つ亡命貴族に存在意義が生じます。

 組織は、異民族研究を行うために、亡命貴族の協力を必要としたわけです。

 一方、亡命貴族側もいつか権力に復帰した際に植民地を統治するために、異民族研究の継続を必要としていたわけです。

 両者の利害は一致し、良好な協力関係を持つことができていた可能性があり得ます。

シヌノラと異民族研究 §

 亡命貴族と「組織」が近い関係にあることは「シヌノラの過去のプライベートを知る唯一の男・タタンダールの正体を考察する」で考察しましたが、それだけではシヌノラが「組織の生物学者」になる根拠としては薄弱です。

 しかし、亡命貴族と「異民族研究」が近い関係にあるとすれば、亡命貴族第4世代と推定したシヌノラと、異民族研究の担い手である「組織の生物学者」が非常に近い関係にあることになります。

 つまり、シヌノラは異民族研究が行われていることも、亡命貴族がそれに協力していることも常識として知っていた可能性があり得ます。

 そこで、シヌノラ自身も異民族研究に携わりたいと思ったとしても、何ら不思議ではありません。その研究は、亡命貴族に貢献する仕事になるのです。(もちろん、亡命貴族が研究結果を活用して統治を行う可能性はほとんど無いとしても)

 しかし、そのことは、シヌノラが「組織の生物学者=異民族の男と寝て調査を行う立場」になることとイコールではありません。

 まだ、検討すべきギャップが存在します。

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